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息子にGPS端末を持たせるようになって、3年以上が経ちました。持たせるかどうかは、入学前の春から半年近く迷っていました。
迷っていた頃、オンライン会議の途中で、ふと「今日は学童に寄らない日だ」と思い出したことがあります。画面の向こうの話に相槌を打ちながら、頭の中は半分、息子のことでいっぱいになっていました。
周りの保護者に聞いても、学童に通うから大丈夫という声と、それでも心配だから持たせているという声が半々で、どちらが正解なのか決められませんでした。
「学童に通うから、GPSはいらないかも」と思っていました

最初に考えたのは、息子が学童に通う予定だったことです。下校後は先生が見てくれるし、帰る時間もだいたい決まっている。それなら位置情報なんて確認しなくても大丈夫だろう、というのが最初の考えでした。
でもテレワークをしながら仕事をしていると、事情が少し違いました。
学童に行くかどうか、誰と帰るか。予定は毎日同じではありません。「見なくても大丈夫」と思っていたのは、自分が確認できない時間を実際に過ごす前の話だったんだと、そのとき気づきました。
過保護なんじゃないかって、引っかかっていました
もうひとつ迷っていた理由があります。GPSで居場所を確認するのは、子どもを信用していないみたいで、なんとなく気が引けました。過保護な親だと思われたくない気持ちもありました。
でも考え方を変えてみると、少し楽になりました。位置情報を確認できることは、子どもを縛るためのものじゃなくて、こっちが仕事にひと区切りつけるための道具なんじゃないか。そう思えるようになってから、気持ちが軽くなった気がします。
今振り返ると、「見張っている」という感覚と「見守っている」という感覚は、似ているようで全然違いました。息子の行動を逐一チェックしたいわけじゃなく、何かあったときにすぐ確認できる状態にしておきたかっただけなんだと、使いながらだんだんわかってきました。
まわりの子たちはどれくらいの割合で持っているんだろう
迷っていたころ、一番気になっていたのは「まわりはどれくらい持たせているんだろう」ということでした。誰かに聞いて回るものでもないので、はっきりした数字はわかりません。
ただ、息子の入学当初はランドセルにGPSをつけている子はそう多くない印象でしたが、学年が上がるにつれて、教室でGPS端末やキッズ携帯の話題が出る回数が増えた気がします。周りに合わせて決めることではないと思いつつ、少し安心材料にはなりました。
使う前に知っておいてよかったデメリット
ランドセルにGPSを入れても意味ないのでは、という声も見かけます。使ってみて意味がないと感じたことはありませんが、いいことばかりでもないので、知っておきたかった点を書いておきます。
まず月額料金がかかります。うちが使っているあんしんウォッチャーは月539円ですが、端末代も別に必要です(2026年10月20日時点)。ほかのサービスも含め、毎月の固定費が一つ増えることは事実です。
充電の管理も必要です。わが家では使い始めた当時、充電切れを避けるため2日に1回くらいのペースで充電していました。低学年のうちは「今日は充電した?」と親が声をかけないと、電池切れのまま持たせてしまうこともありました。現在の公式仕様では電池持ちは最大2カ月とされていますが、設定や利用環境によって異なります。わが家の頻度は、当時使っていた端末と設定、管理方法による実体験です。
屋内では位置がずれることもあります。建物の中にいるとはわかっても、どの部屋にいるかまでは追えません。あんしんウォッチャーの公式サイトでも、地下・屋内・車内や高い建物の陰などでは位置情報の精度が低下する場合があると案内されています。
子どもが「見られてる感じがして嫌だ」と言い出す時期がくるかもしれない、とも聞いていました。今のところ息子からそう言われたことはありませんが、成長とともに気持ちが変わる可能性はあると思っています。そのときはまた、持たせ方を見直すつもりです。
GPSとキッズ携帯、どっちがいいのか迷った話
検討していたころ、キッズ携帯にするかGPS専用の端末にするかでも迷いました。
わが家が比較した当時、キッズ携帯は通話やメールができる一方、本体代や月額がGPS専用端末より高いものもあり、契約手続きも少し複雑に感じました。
一方、わが家が選んだGPS専用端末は、位置情報の確認が中心で、料金の仕組みがわかりやすく、設定も難しくありませんでした。「まずはおおよその居場所がわかれば十分」と考え、GPS専用端末を選びました。子どもが自分で家族や友だちと連絡を取りたがる年齢になったら、また考え方が変わるかもしれません。
正確な料金はサービスや契約の時期によって変わるので、検討するときは両方とも公式サイトで最新の情報を確認したほうが安心です。うちが比べたときの印象として、参考程度に読んでもらえたらと思います。
学校に持っていくとき、意外とルールがありました
学校によっては、スマホや通信機器の持ち込みにルールがある場合があります。息子の学校は、通話機能のない位置情報端末であれば持ち込みを認めてくれました。
とはいえ学校ごとにルールは違います。持たせる前に、担任の先生や学校のお便りで確認しておくと安心です。ランドセルの内側のポケットに入れる、名前を書いておくなど、細かい約束事も学校によって差がありました。
2年生から持たせたママは、もっと早く使えばよかったと言っていました
うちとは始めた時期が違う家庭はどうだったのか、2人のお子さんを育てているママに聞いてみました。
その家でGPSを持たせたのは、お子さんが2年生になって、ひとりで遊びに行くようになってから。どこにいるのか知りたくて、出かけるときのカバンの中に入れたそうです。
出かける前には、こう声をかけていたと言います。
「必ずこのバッグで行ってね」
「カバンだけ置いて、他のところに遊びに行っちゃだめだよ」
この入れ方だと、画面に出るのはカバンのある場所です。置いたままほかの場所へ行ってしまうと、子どもの居場所とはずれてしまいます。
その方が使ってみて意外だったのは、位置が動くまでの時間でした。移動したらすぐ画面に反映されると思っていたところ、実際は5〜10分ほど遅れて動いたことがあったそうです。更新間隔は端末や設定、通信環境によって異なるため、すべてのGPSに当てはまる話ではありません。
今はお子さんにスマホを持たせています。振り返ると、ランドセルにGPS端末のような学校と関係ないものを入れていいのかわからなかったけれど、登下校のときも子どもの位置がわかれば安心できたから、もっと早く使えばよかった、と話していました。
半年悩んで、うちがたどり着いた考え方
半年ほど迷って、最終的に出した答えはシンプルでした。「なくても困らないかもしれないけど、あると自分が仕事に集中できる」。それだけで十分な理由になると思えたんです。
今の時点で、GPSがないと生活が成り立たないとまでは思っていません。ただ、うちの場合は「あってよかった」と感じる場面のほうが多かったです。
完璧な正解はないと思います。学童に任せて安心できる家庭もあれば、うちのようにテレワーク中の落ち着かなさが決め手になる家庭もあります。大事なのは、周りがどうしているかより、自分の家の状況に合っているかどうかです。GPSは事故やトラブルを防ぐものではないので、通学路や困ったときの連絡方法も子どもと一緒に確認しています。また、子どもの成長に合わせて、どの場面で位置を確認するのかを話し合うことも必要だと感じています。
実際にどの見守りGPSを選んだのか、3年使ってみてどうだったのかは、こちらの記事にまとめています。

